美山、冬の味覚「にしん漬け」

美山・知井のお正月の伝統食

いつもお世話になっている、美山町下食品加工グループさんの
大好評ニシン漬けが今年も解禁だそうです。
今年の製品に使う帯の納品に行きました。

にしん漬けは、美山の家庭で昔は一般的に漬けられていた伝統食。
美山の美しい川で一つ一つ丁寧に洗った聖護院大根の塩漬けと、
身欠にしんを麹漬けにしたお漬物で、お正月を中心に食べられるご馳走です。

発酵食文化と西の鯖街道

物流が今ほど盛んでなく、スーパーで新鮮な魚介類が手に入らない時代、
日持ちのする身欠にしんや鯖の塩漬けは貴重なタンパク源でした。
美山町下加工所のある知井は西の鯖街道が通り、都へ通じる若狭からの鯖やにしんが
手に入りやすかったという背景があります。
また、昔の家屋にみられるかやぶき屋根の「かや」には、
多くの微生物が住んでいて、発酵食を醸造するのに適していると言われています。

雪深く、冬の長い美山だからこそ、発酵食文化が発展したと言えます。
スーパーでなんでも手に入る時代にはなりましたが、気候や地域性にあった
伝統食を食べることは、その土地に根ざした有用微生物を体に取り込むという意味でも
とても理にかなっているなと思います。
みそ、しょうゆ、漬物、昔はいろんなものを自家製で賄っていました。
さすがに同じ生活は難しいとしても。。。このような文化は途絶えるともったいないですね。

下食品加工謹製「鯖のへしこ」も好評です^^

鯖のへしこ

他にも
以前から大好評✨鯖のへしこ(こちらも掛け紙制作させていただいてます)も、
道の駅 ふらっと美山にて販売してます♪
「鯖のへしこ」とは、鯖の塩漬けを調味した米ぬかに半年以上漬けたもので、
寒い地域独特の保存食です。通年にわたり、製造をされていますよ!
へしこはかなり塩っぱいというイメージがあり、ちょっと買うのをためらいがちですが
減塩タイプになっていて、その分、鯖の旨味が強く発酵食初心者の私も
美味しくいただいています^^
身をほぐしてフライパンで乾煎りし、お茶漬けが私の一番のおすすめです!!


ニシン漬けは、本当に短い期間限定の商品ですので、
ふらっと美山で見かけたら貴重な機会なので是非お求めください。

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